『ロッキー・ザ・ファイナル』

画像1976年、アメリカ建国200周年のこの年に、2つの名前が知れ渡った。ロッキー、そしてスタローン
『タクシードライバー』『ネットワーク』『大統領の陰謀』といった強力なライバル作を退け、見事に1976年のアカデミー作品賞に輝いたその映画は、当時無名の俳優が書き上げた脚本を、彼自身の主演で映像化した低予算作品だった。
無名のボクサーが世界チャンピオンと互角に戦うというストーリーをリアルに描いた『ロッキー』は、当時、一大現象を巻き起こし、文化や言葉の壁を超え、世界中で大ヒットした。すべての観客に、「自分を信じれば大丈夫」と思わせ、勇気と感動を与えた。『ロッキー』は、脚本・主演のスタローンを一躍スターダムへと押し上げ、アメリカンドリームの代名詞となった。
やがて『ロッキー』は、1990年までに全5作のシリーズへと発展。一旦、シリーズは『ロッキー5』で終了していたが、スタローンは満足していなかった。「ロッキーを早く引退させ過ぎた」というスタローンは、96年にジョージ・フォアマンが45歳でチャンピオンに返り咲いた試合にインスピレーションを得て、自身の体験を重ね合わせながら、シリーズ最終章の構想を練り始めた。そして第1作から30年後の昨年、『ロッキー・ザ・ファイナル』が完成した。

こんなにゆっくりしたGWは社会人になって初めてかも知れない、そんな中で観て来ました、GW第一弾『ロッキー・ザ・ファイナル』です。GWで映画の日でしたが思いのほか空いていました。

★Story...
 無敵のチャンピオン、アポロとの30年前の死闘を皮切りに、リングで情熱を燃やし続けたロッキー・バルボアも今は引退し、フィラデルフィアで小さなイタリアン・レストラン ”エイドリアンズ”を経営している。愛妻エイドリアンはガンで他界し、息子のロバートも家を出て行った。エイドリアンとの思い出だけにすがって生きるロッキーは、60歳という年齢になっていたが、心の空洞を埋めるようにして、再びプロ・ボクサーのライセンスを取得する。そんなある日、スポーツTV局が向うところ敵なしの現役ヘビー級王者ディクソンと往年のロッキーの強さを比較するシミュレーション番組を放送し、両者の対戦企画が持ち上がる。ロッキーはある決意を胸に秘め、数万人の大観衆が熱狂するラスベガスのリングに上がるのだった・・・・。



前作、『ロッキー5』ではリングに上がることなく終わってしまった、そういう思いからなのかわかりませんが、スタローンは60歳だというのにトレーニングをしてリングに再び帰ってきました。正直、走っているシルエットを見たとき、あぁー、やっぱり昔とは違うなぁ~と思いましたが、でも実際リングで戦うシーンを見てください とても60歳なんて思えませんでした。確かに対戦相手のディクソン(アントニオ・ターヴァー)に比べると見劣りしますが、それでもトレーニングを積んで臨んだだけの事はあったと思います。ただやはり年齢的に体型を維持するのは難しいので、それを考慮して、クライマックスのファイトシーンは最初に撮影したみたいです。






★Cast...
 ・・・シリーズ初登場を中心に紹介していますand others...
・Antonio Tarver(アントニオ・ターヴァー)

撮影当時、世界ライト・ヘビー級王者だった。映画デビュー作となった本作では、ヘビー級チャンピオンを演じるために体重を増やして撮影に臨んだ。
10歳のときにオーランドのフロリダ・ボーイズ・クラブでボクシングを始める。1996年、アトランタ・オリンピックで銅メダル獲得。2003年、WBC&IBF世界ライト・ヘビー級タイトルを獲得。一度失うが2004年に奪回。28戦24勝18KO4敗。
1968年・米・フロリダ生まれ。
・Milo Ventimiglia(マイロ・ヴィンティミリア)

TV界を中心に活躍する若手俳優。本作では父子の葛藤と和解のドラマを好演している。
1990年代半ばからTVと映画の双方で活動を始める。
TV:『CSI:科学捜査班』『サブリナ』など。映画:『Massholes』『ウェス・クレイヴン’s カースド』など。
1977年・米・カリフォルニア生まれ。
・Geraldine Hughes(ジェラルディン・ヒューズ)

84年にTVムービーにキャスティングされたことをきっかけに女優の道を歩み出す。本作で本格的に映画デビュー。ロスからNYに引っ越す前日に、本作のキャスティング・ディレクターから「スタローンが会いたがっている」と連絡を受け、マリー役を獲得した。
『Belfast Blues』で24役の登場人物すべてをひとりで演じ、高い評価を得る。
1970年・北アイルランド・ベルファスト生まれ。



今回の『ロッキー・ザ・ファイナル』は今の派手なアクション映画などを観慣れている人からみると一見物足りなさや古めかしさを感じてしまうかも知れませんが、1作目から観ているオールドファンにとっては懐かしくもうれしくもあるシーンが随所にみられます。

またサプライズとしてこんなゲストも登場しています。元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンです。本作では、クライマックスの試合前にリングサイドに乱入する本人役で出演。タイソン自身がスタローンに直接交渉して実現した。
タイソンが電話で「あなたの対戦相手の役をできないだろうか?」と言ったのでスタローンは、「ノー」と言い、「妨害者の役をやらないか?」と言った事で決まったそうです。

Hommage...


 そしてシリーズの原点である第1作に立ち返り、成功後のロッキーを描いたシリーズ作品とは違い、すべてを失った男が、人生の再生をかけて夢に挑戦するというストーリーには、第1作との共通点とオマージュ(Hommage)的な描写が溢れています。
 例えば、ロッキーが地元フィラデルフィアの街をさまよい、在りし日の妻との思い出のペットショップやスケート場の跡地を訪ねる。実は少々ウザくも感じるシーンでもありますが^^;そこは30年間を振り返るということで回想シーンと合わせてご覧下さい。あとトレーニングシーンで”生卵の一気飲み”や”肉のサンドバッグを殴るシーン”や”フィラデルフィア美術館の前の階段を駆け上がるシーン”が再現されているのは懐かしくもうれしい場面です。

History...


 スタローンの人生はロッキーそのものだったのでは・・・

第1作『ロッキー』ではフィラデルフィアの下町でうだつの上がらない日々から抜け出そうとした三流ボクサー。明日のスターを夢見る無名時代のスタローン。
『ロッキー2』では、アポロとの再戦で世界王者の座に就き、最愛のエイドリアンとも結婚をする。わずか数年で売れない下積み俳優からドル箱スターへとのし上がったスタローン。
やがてこのシリーズはヒューマン・ドラマよりも派手なアクション・シーン重きを置いた『ロッキー3』『ロッキー4 炎の友情』へと変質した。(実はスタローンは3作目で一度シリーズ終結を宣言した事もあったそうです)

興行的にも大成功を収め、『ランボー』シリーズの大ヒットと相まってスタローンの人気は頂点に達した。

成功を手にすれば、その分やっかみ混じりの批判の声も高まる。1980年末から1990年初頭にかけて人気に陰りが見え始め、新境地を狙ったコメディ路線も不発(この頃はシュワルツェネッガーに対抗意識があったのでしょうね!)。実は大ヒットした93年の『クリフハンガー』に主演だったにもかかわらず、日本版予告編からは、何とw(゚o゚)wスタローンの名前が完全に抹消されてたのです!これ以降は全盛期の輝きを取り戻すことは・・・・スタローンは「ハリウッドほど残酷な社会はない」と言っています。(ちなみに第5作でシリーズを完結させるアイデアとしてストリート・ファイトでロッキーがんでしまうという脚本も用意されていたそうです)




ロッキーは30年間走り続けました。最初は孤独にフィラデルフィアの街を走っていました。人気者になって100人の子供とも走りました。今は亡きアポロとも、時にはロシアの雪山を、愛弟子のトレーナーとしても走りました。そして、原点回帰、60歳になったロッキー=スタローンもまたこのフィラデルフィアを走りました。フィラデルフィア美術館の階段を上がるシーン、撮影当初、わずかしか舞っていなかった雪が、突如として大雪に変わり、まさにラストを飾るに相応しいシーンになったそうです。


スタローンは撮影中、行く先々でファンに「ロッキー!」と掛け声を浴びたそうです。もちろん日本でも。トム・クルーズを空港で見ても「イーサン・ハント!」と呼ぶ人はいません。もしフィラデルフィアの美術館前に行く事があったら、きっと一度は階段を駆け上り、拳をあげてガッツポーズをしてしまうんでしょうね!その時に聴こえてくるのはビル・コンティのあの曲しかありえないでしょう・・・・
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この記事へのコメント

2007年05月16日 07:33
おはようございま~す★
どうもはじめまして♪
TB&コメント有難うございました^^
私もエイドリアンの回想シーンや愛妻家ぶりにはウンザリでした(笑)
「ロッキー」全部御覧になっているのですね。
私は4と5(しかも2と3も余り覚えてない・・・)は未見です。
>『タクシードライバー』『ネットワーク』『大統領の陰謀』といった強力なライバル作を退け、見事に1976年のアカデミー作品賞

そうだったんですか!
「タクシー・ドライバー」でロバート・デニーロが主演男優賞をとったと聞いたような気がしますが作品賞は「ロッキー」だったんですね。
あのテーマ曲は最高ですよね★
また、来ます。これからも宜しくお願いします(^.^)
2007年05月16日 20:13
名曲とともに・・・
ロッキー1作目からが走馬灯のように駆け巡りましたね。
SWもロッキー30年で感動のくぎりをつけてファンとしては満足ですね~。
2007年05月16日 23:43
【とんちゃんさんへ】
こんばんは、とんちゃんさん。
コメント&TBありがとうございます。

ロッキーはエイドリアンが大・大・大好きなのはもう十分わかってましたから、墓のシーンと回想シーンだけで良かったんじゃないかな~と思います。
ただこういうのも含めてのロッキー・ドラマかも知れませんね。

正直、『ロッキー5』はちゃんとは観ていないです。
あまりいいとは聞かなかったので、TVで放映された時も流し見で内容もおぼろげです。本当は『1、2、4』は何度か観てるので大体は記憶が一致しますが『3』ももう薄れてきてますね(笑;

そうです、アカデミー賞作品賞だったんですよ。まさにアメリカンドリームですね!ビル・コンティの曲は忘れない名曲ですね。

これからもよろしくお願いしますね。
2007年05月16日 23:53
【えふさんへ】
そうですね!『ロッキー5』で終わりだったら、何とも歯切れの悪い感じがしたかも知れませんね!
そういう意味でも『ロッキー・ザ・ファイナル』が上映されたのはすごく良かったと思います。名曲とともに堪能できました。
SWも本当は残りの3話も観たい気もしますが、変則的なストーリーの流れで最後はダース・ベイダーの誕生で終わるのも中々面白かったです。

どちらも長編だっただけに余計に寂しい感じがしますね・・・・
2007年05月17日 23:38
パッチです♪
とうとう「ロッキー・ザ・ファイナル」の記事が完成したんですねっ♪
それにしても今回はとても気合が入ってますねっ♪
ファイナルということで、過去の作品も紹介しているんですねっ♪
懐かしいシーンがけっこうあって、とてもすばらしい紹介ですねっ♪

「ロッキー・ザ・ファイナル」はまだ観ていないので、軽く流す程度に読みましたけど、ほんとに見やすく作られていますねっ♪
もうケビンさんにできないことはないですねっ(^^)

私も早く鑑賞したいです(^^)
2007年05月19日 01:51
こんばんは!
なーんにも変わっていないようで、スタローン同様ロッキーの立ち位置が変わっているので、新鮮な感じすらありました^^
まぁ、劇場の大音量でテーマを聴ける喜びも大きかったんですが。
2007年05月19日 02:02
【パッチさんへ】

パッチさんこんばんは。
そうですね!今回も気合入れみました。
シリーズのファイナルでロッキー:スタローンの集大成なのでそれに敬意を込めて過去作品もなぞってみました。

>もうケビンさんにできないことはないですねっ(^^)
いえいえ、できない事はいっぱいありますので・・・ヽ(´o`;)ノ

GW映画第1弾なので、あと2本頑張ります。
2007年05月19日 02:10
【たおさんへ】

こんばんは、たおさん。コメント&TBありがとうございます<(_ _)>
パート1に似てますが、やはり年月が経っているので新鮮さは十分ありましたね。
でもあのテーマ曲を聴いていると、またあの頃のロッキーに経ち帰って行く感じがします。しかも劇場でだとやはり臨場感がありますね!

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