『ライラの冒険/黄金の羅針盤』

ファンタジー映画史に残るシリーズ第一章が、ついにそのベールを脱ぐ!
1995年に第1部がが発表されて以来、世界中でベストセラーを記録している「ライラの冒険」シリーズ。イギリス人作家、フィリップ・プルマンが世に送り出したこの傑作シリーズは、“児童文学界のアカデミー賞”英国カーネギー賞の頂点に選ばれる。また、児童文学がかつて受賞しえなかった、権威あるウィットブレッド賞にも輝いている。12歳の少女がヒロインの冒険物語でありながら、驚愕の結末の比類なきオリジナリティのために“異端”とも称される原作を、『ロード・オブ・ザ・リング』
≪Impressions...≫
今年一番楽しみにしていた映画を鑑賞してきました。結構前から宣伝していたのでご存じの方も多いと思いますが、個人的には最初に予告編を観てからすでにワクワク状態♪
『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく3部作の1作目としては同じくらいの期待感と満足感を得ることができました。ファンタジーとしてもオリジナリティがあふれていて、中でも「ダイモン」という守護精霊がでてきたり、鎧熊族といった熊が存在したりとなかなかユニークなキャラクターたちが続々です。
また主人公ライラを演じるのは10,000人以上のオーディションから選ばれたダコタ・ブルー・リチャーズ。ダコタと言えば『アイ・アム・サム』
3部作の1作目ということもあり、多少は慌ただし気味に話は進行していきましたが、これからどういう展開になっていくのか非常に楽しみです。
特にコールター夫人とアスリエル卿には何らかの深い関係を匂わせる雰囲気がありますね!
Story...
☆おてんばで嘘つきな少友ライラ
イギリス、オックスフォードの街。けれど、私たちが知っているオックスフォードとは少し様子が違う。人々が皆、それぞれ1匹ずつ動物を連れているのだ。そう、ここは私たちの住む世界とは似て非なるパラレルワールド。人間と、動物の姿をしたダイモン(守護精霊)がともに生きる世界だ。この世界の人々にとって、ダイモンは自分自身を映す鏡であり、最愛のパートナーであり、生涯離れることのできない大切な存在である。そんなオックスフォードに暮らす、12歳の少女。彼女の名は、ライラ・ベラクア(ダコタ・ブルー・リチャーズ)。幼いころに両親を亡くして以来、オックスフォード大学のジョーダン学寮で育てられている。探検家であり、唯一の身内である叔父のアスリエル卿(ダニエル・クレイグ)は、研究と調査で各地を飛び回り、めったに顔を見せない。ライラはダイモンのパンタライモン(通称パン)と、親友のロジャー(ベン・ウォーカー)といっしょに、毎日あちこちを駆け回って遊んでいた。

☆オックスフォードからロンドンヘ
そのころ、街では子どもたちがこつ然と姿を消す、連続誘拐事件が発生。“ゴブラー”と呼ばれる人さらいに、北へ連れて行かれるというもっぱらの噂だ。もしもどちらかが誘拐された場合には、必ず救い出すと約束するロジャーとライラ。そんなある日、上流社会で絶大な権力を握るコールター夫人(ニコール・キッドマン)が学寮を訪れ、ライラを引き取りたいと申し出る。夫人が語る数々の冒険談にすっかり心を奪われたライラは、長年暮らしたジョーダン学寮を去り、夫人と旅立つことに。出発の朝、ライラは学寮長(ジャック・シェパード)から、とあるものを渡される。それは、黄金に輝く羅針盤。「ライラ、これは真実を知る手助けをする真理計(アレシオメーター)だ。用心深く、隠し持つのだよ」。ロンドン行きの飛行船に乗る前に、ライラはロジャーにさよならをいおうとするが、彼の姿はどこにも見当たらなかった。


☆運命に導かれ、ライラの冒険は始まる
コールター夫人と過ごす、ロンドンでの華々しい生活。ライラは彼女の美しさと知性に憧れてはいるものの、次第に何かがおかしいと感じはじめる。こっそり忍び込んだコールター夫人の書斎で目にしたものは、子どもたちの誘拐リスト。しかも、そこにはロジャーの名前が。コールター夫人こそ、“ゴブラー”のリーダーだったのだ! 羅針盤を狙うコールター夫人のもとを必死で逃げ出すライラとパン。危うく追っ手の手にかかったとき、ライラたちを助けたのは、ジブシャンのマ・コスタ(クレア・ヒギンズ)たった。息子ビリーをさらわれた彼女は、ライラをファー統領(ジム・カーター)に引き合わせる。ファー統領にすべてを話し、羅針盤を読むライラ。ロジャーを救いたい一心が、ライラのなかに眠る“運命の子”を目覚めさせたのだ。
スバールバル……ライラとジブシャンの一行は、北にあるクマの王国を目指すことに。
気球乗りのリー・スコーズビー(サム・エリオット)、魔女セラフィナ・ペカーラ(エヴァ・グリーン)、そして、よろいグマのイオレク・バーニソンとの出会い――新たな協力者を得たライラは、果たして子どもたちを無事に救出できるのか? 旅の終りに待ち受ける重大な使命を果たすまで、ライラの冒険は続く!

スバールバル……ライラとジブシャンの一行は、北にあるクマの王国を目指すことに。

【CAST...】 | |
![]() | ・Dakota Blue Richards(ダコタ・ブルー・リチャーズ) 1994年・英・ロンドン生まれ 本作で映画デビューを飾る大型新人。9歳のときから小説「ライラの冒険」シリーズの大ファンで、ロンドン・ナショナルシアターでの舞台を鑑賞してからは、「ライラになりたい」と思っていたという。 ライラ・ベラクア役 ジョーダン学寮で育ったおてんば娘。いにしえより伝わる魔女の予言によると、ある重大な使命を担う“運命の子”。――ダイモンはパンタライモン |
次回作はエリザベス・グージ著「まぼろしの白馬」を『テラビシアにかける橋』のガボア・クスボ監督が映画化する『The Secret of Moonacre』の主演。 | |
![]() | ・Nicole Kidman(ニコール・キッドマン) 1967年・米・ハワイ生まれ 14歳で銀幕デビューを果たす。アメリカの観客の目に留まるようになったのは、心理スリラー『デッド・カーム/戦慄の航海』から。以後、その芸域と多才さで世界中の観客を魅了し続けている。 コールター夫人役 絶世の美貌と権力欲、そして強大な権力をもつ謎の女。ライラの世界では絶対の権力もつ<教権>と呼ばれる組織、そして子供たちをさらっている組織=<ゴブラー>と強い関わりのある女――ダイモンはゴールデンモンキー |
『デイズ・オブ・サンダー』『遥かなる大地へ』『マイ・ライフ』『バットマン・フォーエヴァー』『ピース・メーカー『アイズ・ワイド・シャット』『ムーラン・ルージュ』『めぐりあう時間たち』『コールドマウンテン』『奥さまは魔女』『毛皮のエロス』『インベーション』『The Reader』など。 | |
![]() | ・Daniel Craig(ダニエル・クレイグ) 1968年・英・チェスター生まれ ロンドンのギルドホール・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマで演技を学び、91年に卒業。92年『パワー・オブ・ワン』で映画デビュー。 アスリエル卿役 ライラの叔父。探検家であり、学者。強靭な体力、精神力を持ち、常に冷静で威厳を保ち、その目はすべての者を怯ませる。<ダスト>と呼ばれる神秘的な未知の粒子に関する映像を携えてジョーダン学寮に戻ってくるが、教権の反感を買う。北に戻った彼は教権の手下に拉致されるが・・・――ダイモンはユキヒョウのステルマリア |
『星の王子さまを探して』『愛の悪魔』『ザ・トレンチ』『トゥーム・レイダー』『ロード・トゥ・パーディション』『シルヴィア』『Jの悲劇』『ミュンヘン』『カジノ・ロワイヤル』『インベーション』『Quantum of Solace』など。 | |
![]() | ・Sam Elliot(サム・エリオット) 1944年・米・カリフォルニア州生まれ オレゴン大学で心理学と英文学を専攻。舞台俳優、「スパイ大作戦」などのTVゲスト出演を経て、69年『明日に向かって撃て!』の端役で映画デビュー。妻で女優のキャサリン・ロスとの間に1女あり。 リー・スコーズビー役 テキサス出身の気球乗り。ジプシャンと共に北方へ向かうライラと出会い、彼女の冒険の旅に支援の手を差し伸べる。よろい熊のイオレクとは旧知の仲。――ダイモンは野兎のヘスター |
『栄光への賭け』『吸血の群れ』『レガシー』『マスク』『危険な天使』『シャエイクダウン』『ラッシュ』『トゥームストーン』『ビッグ・リボウスキ』『ザ・コンテンダー』『ワンス&フォーエヴァー』『ハルク』『ゴーストライダー』『ランボー 最後の戦い』など。 | |
![]() | ・Eva Green(エヴァ・グリーン) 1980年・仏・パリ生まれ 父は歯科医、母は女優マルレーヌ・ジョベール。2001年にフランスで舞台デビュー。モリエール賞の新人女優賞にノミネートされた。ベルナルド・ベルトルッチ監督に見出され、03年『ドリーマーズ』で映画デビュー。 セラフィナ・ペカーラ役 エナラ湖に住む魔女一族の女王。実年齢は300歳をとうに超えるが、長寿の血とパワーを受け継ぐ彼女は、若々しい容姿とエネルギーを持つ。――ダイモンはハクガンのカイサ |
『ルパン』『キングダム・オブ・ヘブン』『カジノ・ロワイヤル』『Franklyn』など。 | |
![]() | ・Freddie Highmore(フレディ・ハイモア) パンタライモン(声) 普段はオコジョだが鳥や猫の姿になったりもする。 |
![]() | ・Kathy Bates(キャシー・ベイツ) 1948年・米・テネシー州生まれ 圧巻の演技力で観る者を唸らせる彼女は、スティーヴン・キング原作の『ミザリー』でアカデミー賞&ゴールデングローブ賞をダブル受賞している。 ウサギのヘスター(声) |
『パパ/ずれてるゥ!』『ストレート・タイム』『サインズ・オブ・ライフ』『ぼくの美しい人だから』『フライド・グリーン・トマト』『母の贈り物』『黙秘』『タイタニック』『シビル・アクション』『ぼくが天使になった日』『アメリカン・アウトロー』『コーリング』『80デイズ』『迷い婚』『シャーロットのおくりもの(声)』『P.S.アイ・ラブ・ユー』など。 | |
![]() | ・Kristin Scott Thomas(クリスティン・スコット=トーマス) 1960年・英・コーンウォール生まれ ロンドンのセントラル・スクールとパリで、スピーチと演劇の勉強を積む。86年『プリンス/アンダー・ザ・チェリームーン』で映画デビュー。 ユキヒョウのステルマリア(声) |
『ハンドフル・オブ・ダスト』『スパイメーカー』『愛を止めない』『赤い航路』『フォー・ウェディング』『イングリッシュ・ペイシェント』『モンタナの風に抱かれて』『ランダム・ハーツ』『海辺の家』『ルパン』『ウォーカー』『アザー・ブーリン・ガール』など。 | |
![]() | ・Ian McKellen(イアン・マッケラン) 1939年・英・ランカシャー生まれ ナイトの称号をもつ、イギリスを代表する名優。40年以上にわたり、舞台劇や映画を通じて観客を魅了し続け、40を超える国際的な賞に輝いている。 イオレク・バーニソン(声) よろいグマ。北の地スバールバルの仲間たちを率いる王となるはずが、戦いに敗れ、追放の目に。人間にとってのダイモンに匹敵する大切なよろいを奪われてしまう。 |
『私に近い6人の他人』『シャドー』『リチャード三世』『ベント』『ゴールデンボーイ』『X-MEN』『ロード・オブ・ザ・リング』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『X-MEN2』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』『ダビンチ・コード』『X-MEN:ファイナル・エディション』など。 | |
【DIRECTOR...】 | |
![]() | ・Chris Weitz(クリス・ワイツ) 1969年・米・ニューヨーク生まれ 母は『悲しみの彼方に』(59)アカデミー賞にノミネートされた女優スーザン・コーナー、兄は近作の製作総指揮を務めるポール・ワイツ。女優のレイチェル・ワイズは、ケンブリッジ大学時代の同級生にあたる。99年に兄ポールと共同で、映画制作プロダクションDEPTH OF FIELD社を創設。 |
『アンツ』(脚本)『アメリカン・パイ』(製作)『ナッティ・プロセッサー2/クランプ家の面々』(脚本)『アバウト・ア・ボーイ』(監督・脚本)『チャック&バック』(俳優)『Mr.&Mrs.スミス』(俳優)など。 |





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この記事へのコメント
なかなか面白かったですね~
子どもと吹き替えで観たのですが、はじめは世界観に戸惑いましたが、途中から夢中になっちゃいました。
パラレルワールドが夢があっていいし、ダイモンがとっても可愛かったです♪
続きが気になりますね~早く続編が観たいです。
こんにちは、由香さん。
コメント&TBありがとうございます。
私はかなり気に入りましたよ、この映画。
物足りないという方もけっこういらっしゃると思いますが、まぁ序盤ですからね~。でも続編は観たくなるようなキーワードがいっぱいあった気がします。
由香さんはお子さんと観たということで、子供とも楽しめるのは『ロード・オブ・ザ・リング』と違って、どちらかというと『ハリ・ポタ』よりではないでしょうか!?ダイモンというキャラも子供受けしますね。
今後はパラレルワールドということで、どんな世界が出てくるのかも楽しみのひとつです。
見る前に、ケビンさんの“パラレルワールド”で予習してから見に行ったので、わかりやすかったです!ども、ありがとうございますデス!
でも、ちょっと展開の速さについていけなかったんですよねぇ・・・。ラストでなぜか眠ってしまったし・・・。もう一回DVDで復習しないとなぁ。
次回作楽しみです!
こんばんは、とろさん。
コメントありがとうございます。
参考にしてもらってうれしいです。
なにかとファンタジーのシリーズものって最初はわかりにくいものですから、いつもは前知識なしで観に行くことの多い私でもさすがに予習しましたよ。
眠っちゃったのはちょっと残念ですね。でも続編までには、まだまだ時間がたっぷりあると思いますので、復讐するには十分だと思いますよ。
次回あたりで(原作は読んでませんが)我々の世界が出てくる感じですね。
楽しみです♪
しばらく留守にしていた、ちょっとご無沙汰してしまいました。
私も、このパラレルワールド、大好きです♪
キャシー・ベイツが声で出演していたんですか~♪
全然気がつきませんでした。
黄金に輝くニコール・キッドマンはコールター夫人にピッタリだったと思います★
アスリエル卿のダニエル・クレイグも良いんじゃないでしょうか★
サミュエル・L・ジャクソンのリー・スコーズビーはちょっと見てみたかった気がします(笑)
2作目、早く製作してくれるといいな♪
応援クリック!!!
また来ますネ(^^)ノ
こんばんは、tessさん。
コメント&TBありがとうございます。
はい、元気ですよ。
声のキャスティングは意外な人だったりしてびっくりですね!
よろい熊のイオニクはあの『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフですし、今後出てくるダイモンにも注目してみようかと思いましたよ。
それに今回出番が少なかったダニエル・クレイグも、なかなかいい味出してますよね!
早く観たい続編が!
TB・コメントありがとうございます。
私は今ひとつのれず(>_<)何か中途半端な感じがしたのですが。
続編はどうかな?
こんにちは、mezzotintさん。
コメント&TBありがとうございます。
3部作のはじめはなかなか時間的にも纏めるのが難しいものです。
物語の登場人物・キャラクターも多いのでその紹介や、背景を理解していくうちに2時間くらいなんてあっという間に経ってしまうもんです。
よって中途半端に感じられるのも致し方ないかも。
でも続編に期待できる要素はいっぱいあると思うんです。
ライラの冒険は続きますし、アスリエル卿がどうなったのか?、ダストの秘密は?別の世界への展開などなど、今後が楽しみですね。