『ベンジャミン・バトン-数奇な人生-』

数奇な人生を生きた、ある男の物語
私は数奇な人生のもとに生まれた―。「グレート・ギャツビー」
ベンジャミン・バトンを演じるのは、世界中で圧倒的な人気を誇るブラッド・ピット。その輝かしいキャリアの中で、アクション、コメディ、ラブストーリー、感動作……と、すべてのジャンルの役柄を完璧に演じてきたピットが、今度は年々若返っていくという誰も演じたことのない役どころに挑んだ。ベンジャミンの生涯の恋人であるデイジーには、鍛え抜かれた演技力と磨き上げられた美貌で、常に観客を魅了するアカデミー賞女優、ケイト・ブランシェット。
監督は、『セブン』(95)
2009年、一生に一度の出逢いを、贈ります。
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、そしてエル・ファニングといえば『バベル』でも共演でしたが、この配役はブラピが意識して選出したのかな?私的には全体的に配役は気に入ってますね♪ひとりひとりがマッチして、よりドラマティックな物語になっている気がします。
フィンチャーとブラピといえば、『セブン』が浮かびますが、ハッキリ言って嫌いな映画で、他の作品をみてもさほど好みな映画はなかったのですが、この作品に関してはかなり共感が持てます。雰囲気も好きです。是非オスカーを受賞してもらいたいのですが、ここにきて形勢的には『スラムドッグ・ミリオネア』の方が受賞確率が高まっているみたいですね!

先に述べた時代背景にも注目したい。撮影はハリケーン・カトリーナの被災地で行われたそうです。第1次大戦末期の1918年から20世紀の後半までを描いた物語なのでセットも大変。舞台の中心となる老人施設の“ノーランハウス”やエリザベス(ティルダ・スウィントン)と出会うムルマンスクのホテルなどは実に趣のある感じがいい♪衣装についても時代の流れを感じます。
原作のフィッツ・ジェラルドの短編小説「ザ・キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン」は、実は以前にも映画化の話があったそうです。92年にスピルバーグがアニメ化を企画したのですが、実現しませんでした。またスパイク・ジョーンズ監督も映画化しようとしましたが、これも断念!結局『フォレスト・ガンプ/一期一会』の脚本家エリック・ロスの元に企画が持ちこまれ、今回実現したそうです。物語の外でもベンジャミンの人生と同じく数奇な運命を辿ることになったといえるのではないでしょうか・・・
「私はベンジャミン・バトン
変わった境遇で生まれてきた」



「あなたみたいな人は、初めてよ」



「どこへ行っても、必ずそこから葉書を出すよ」
人生の最後を静かに送る老人たちは、ベンジャミンにさまざまなことを伝えては、この世を去っていく。中でもピアノを教えてくれた老婦人の言葉は、ベンジャミンの心に深く刻まれる。「人は皆、愛する人を失うものよ。失って初めて大切さがわかるの」


「またここで逢えるなんて、まさに運命ね」


「私たち、人生の中間点で、やっと互いに追いついたわ」
父親を見送ったベンジャミンは、ニューヨークのデイジーを訪ねる。ダンサーとして絶好調で、新しい恋人や仲間に囲まれたデイジーは、ベンジャミンを冷たくあしらう。しかし、公演旅行で世界中を旅するデイジーの心の片隅には、いつもベンジャミンがいた。



果たしてふたりは、時に打ち勝つ愛を、見つけることができるのか―?
【CAST...】 |
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・Brad Pitt(ブラッド・ピット) ベンジャミン・バトン役 生まれてすぐに捨てられ、80歳から若返るという奇妙な運命に見舞われる。 |
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・Cate Blanchett(ケイト・ブランシェット) デイジー役 クイニーが営む施設の入居者フラー夫人の孫娘。6歳の時にベンジャミンと出会い、ベンジャミンにとって特別な存在となっていく。 |
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・Elle Fanning(エル・ファニング) 幼少期のデイジー役 |
![]() 老人施設“ノーラン・ハウス”を営む黒人女性。 赤ん坊のベンジャミンを拾い、育てる。 |
・Taraji P.Henson(タラジ・P・ヘンソン) 1970年・米・ワシントンD.C.生まれ 05年にジョン・シングルトン製作の『ハッスル&フロウ』でテレンス・ハワードと共演して注目を集め、ブラック・ムービー賞助演女優賞を獲得し、BET賞主演女優賞にノミネート。MTVムービー賞では2部門にノミネートされた。同作では歌曲賞に輝いた「It's Hard Out Here for a Pimp」で歌手デビューも果たす。 |
『サウスセントラルLA』『ハッスル&フロウ』『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』『Talk to Me』『Not Easily Broken』『Once Fallen』など |
![]() ベンジャミンの父親。ボタン製造会社のオーナー。 ベンジャミンをノーラン・ハウスの階段に置き去りにしたが、息子を捨てことをずっと悔やんでいた。 |
・Jason Flemyng(ジェイソン・フレミング) 1966年・英・ロンドン生まれ 観る者を魅了する多彩な演技と才能、スクリーン上の力強い存在感で、今日の英国を代表する俳優のひとり。マシュー・ボーンとのコラボレーションでも知られ、ボーンが製作したガイ・リッチー監督デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98)に出演。フランス語に堪能なため、いくつかのフランス映画にも出演している。 |
『カーテン・コール』『スパイス・ザ・ムービー』『レッド・バイオリン』『ザ・グリード』『チューブ・テイルズ』『URAMI ~怨み~』『スナッチ』『フロム・ヘル』『ロック・スター』『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』『レイヤー・ケーキ』『トランスポーター2』『スターダスト』など |
![]() 英国のスパイの妻。 ベンジャミンが初めて恋した女性。 |
・Tilda Swinton(ティルダ・スウィントン) |
![]() チェルシー号の船長。 ベンジャミンの初めての雇い主。ベンジャミンともに世界中を巡るが、太平洋戦争で命を落とす。 |
・Jared Harris(ジャレッド・ハリス) 1961年・英・ロンドン生まれ スクリーン上でも、素の時でも、強烈なカリスマ性を感じさせる。幅広い作品に出演し、最近では、M.ナイト・シャマラン監督の『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)、高い評価を受けたBBC製作のTVミニシリーズ「To the Ends of the Earth」(05)などに出演している。 |
『レイチェル・ペーパー』『パブリック・アイ』『遥かなる大地へ』『デッドマン』『スモーク』『ブルー・イン・ザ・フェイス』『I SHOT ANDY WARHOL』『SUNDAY それぞれの黄昏』『ロスト・イン・スペース』『ハピネス』『ルル・オン・ザ・ブリッジ』『舞台よりすてきな生活』『17歳の処方箋』『ダミー』『シルヴィア』『バイオハザードII アポカリプス』『オーシャンズ12』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ベティ・ペイジ』など |
![]() デイジーの娘。 |
・Julia Ormond(ジュリア・オーモンド) 1965年・英・サリー州生まれ 学生時代に演技に目覚め、ロンドンのウェバー=ダグラス演劇アカデミーで学ぶ。卒業後、TVシリーズ「トラフィック!ザ・シリーズ」(89)で主役をつかみ、注目される。舞台とTVで経験を積み、エドワード・ズウィック監督『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(94)でブラッド・ピットの相手役に抜擢される。エミー賞受賞作のドキュメンタリー『ボスニアの真実~地獄からの生還~(96)では製作を担当している。 |
『ベイビー・オブ・マコン』『愛に囚われて』『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』『サブリナ』『トゥルーナイト』『シベリアの理髪師』『デブラ・ウィンガーを探して』『戦場のレジスタンス』『インランド・エンパイア』『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』『キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー』など |
FilmMakers |
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監督 |
・David Fincher(デビッド・フィンチャー) 1962年・米・コロラド州生まれ 81年に特撮工房ILMに入社、『スターウォーズ/ジェダイの復讐』や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』にスタッフとして参加する。92年、『エイリアン3』で長編映画デビュー。続く95年、『セブン』でブラッド・ピットを起用、批評家から絶賛され、その斬新なアプローチと凝ったオープニング・シークエンスはこのジャンルのその後の作品に影響を与え続けている。 |
『エイリアン3』『セブン』『ゲーム』『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』『ゾディアック』『Torso』『Heavy Metal』など |



この記事へのコメント
とても切なく感じましたね。
老いるのも若返るのも・・・
どちらもなんだか切ないものを感じました。
それにしてもあの特殊メイクは素晴らしかったですね!
こんばんは、えふさん。
コメント&TBありがとうございます。
後半からの人生は切ないドラマになってしましましたね。
もっと二人の生活の部分を映してほしかったです。
技術は日々進歩していますね!今だからできた映画なのかも知れません!
観れて良かったです。